DANCE@PIECE

ZERO CONTEST 2013 神奈川

KIDS部門
年末の祭典DANCE@PIECEへの出演をかけた戦いZERO CONTEST 2013 神奈川が新百合21ホールにて幕を開けた。
MC USKの掛け声により本編がスタートする。KIDSエントリーは9チームと少なめのエントリー数だったが非常に内容の濃い戦いとなった。一発目に登場したWILD YELLOWは黒いノリのHIPHOPでステージを自分達の色に染めた。ソロでのエントリーも可能なZERO CONTEST、今回唯一のソロダンサー茉里南がAlicia Keys – If I Aint Got Youで華麗にダンスを披露する。
後半に続くと更にハイレベルな戦いとなった。PRODUCTがラップのリリックを上手く使い女の子パートと男の子パートを使い分け力強いHIPHOPを披露すると、続くSHI2→16が椅子を使いルーティーンと構成を組み合わせ得意のLOCK DANCEと持ち前のダンス力で会場を沸かせた。保護者や観客が見守る中注目の結果発表が行われた。かたずを飲んで見守る出演者、その中でもやはり経験とめまぐるしく変わる構成、ダンス力で実力を発揮したSHI2→16がいち早くDANCE@PIECEへの出演権を獲得する結果となった。

特別賞 WILD YELLOW

KIDS部門 総評 
shu_hei ( TOKYO FOOTWORKZ )
今日はありがとうございました。楽しかったです。
参加グループが少なかったのが残念でした。というのも、正直いうともっとたくさん観たかったからです!今回強く自分が感じたのは、顔の表情まで振り付けとして作り込む必要は、そこまでないんじゃないかなと。パッションが溢れてそれが顔に出るのならわかるけど、それを無理して振りに入れずとももっと内面から湧き出るものを純粋に表現することに、意識を向ければともっと良くなると思いました。一様にレベルが高かったので、もっとたくさん観たいと感じました。今日はお疲れ様でした。

MIKEY ( バニラグロテスク )
つくづく思った事があるんですけど、ダンスをどれだけ好きかという事が、結果に繫がるんじゃないかなと感じました。好きって言う気持ちって誰かに教えられるものでもないし、何処かに落ちてるものでもない。好きって生理的で難しい事だと思います。私の中で上位のチームというのは一瞬の2、3秒で分かれていました。上位のチームは誰かのダンスを見て凄く衝撃を受けたり、影響を受けたり感動をしたりっていう数がちょっと多いのかなと感じました。
コンテストに出るのは凄く大切です。負けることも勉強です。また、出ずにあえて見に行くこと、これも重要だと思います。人の心、映画も音楽もダンスも全部共通というか、感性の問題なので、その感性の部分が奥行きが無いと、自分のダンスにも現れないと思うので、私はもっと色々見た方がいいんじゃないかなと思います。たくさんの感動を味わう事が大事だと思います。

SORI ( SHUFFLE!! / ALL GOOD FUNK / BRO of MADE IN FUNK )
上位の子達、上がれなかった子達の差で言うと、映画を見たときに惹かれる様な、見た瞬間にその世界に入り込んでしまう様なしょっぱなからの空気感を持ち合わせているかですね。本当に入る所から出て行く所までそこまで意識している人が居たら目をひくし、意外とそういう所が子供だけど意識されてた様に思います。僕が思うチーム像って絵で例えると水彩画かなと思います。例えばそれぞれのカラーが違うんですよ。5人いたら5色あります。薄さも違うし、赤の人と青の人が混ざった瞬間に生まれる違う色もあります。今日上位の子達って自分の役割が分かっているというのか、やらされているんじゃなくて自分が出したくて出してる所があったので僕はこういうのいいなって思いました。キッズのコンテストをみていると、上を借り揃えてしまっている人が多いのですが、できたら伸びきった状態で見せてもらった方が俺は嬉しい。そして良い意味で子供らしくていいと思う。個性が成り立っていて、さらにチームとしてショーケースでこれをやりたいと提示している感じの踊りが見れたのでこれは凄く学ぶべき所だと思います。入れなかった子達は今回入った子達から学ぶべき事ってすごくあると思います。悔しいと思うので、今日の貴重な経験をいかしていって下さい。楽しくやる方法を見つけてください。
これから目指すべき所に向かって頑張って下さい。

黄帝心仙人 (タイムマシーン)
好きって言う事が大事。ダンスが好きってことをプレゼンする場だと思います。僕は小学校2年生の時から毎日7時間ずつ練習してきました。1日も欠かさずに。それから20年が経ちました。ここまで懸けているんです。好きという事は色々な伝え方があると思います。それが本当にその人からにじみ出ていてマッチしているものが出たときに、見ている人に伝わるんです。好きだったら色んな方法があってそれを自分の性格に合っているものに出会ったりとか気付けた瞬間にその人のダンスになっていくと思います。本当に好きであればその方法は自分の自然体に合っているものを追求してもらいたいし、無理に考えることもないかもしれない。先生が考えたものをひたすら踊るのもいい。
シンプルだと思います。等身大の自分でダンスと付き合って、ここで精一杯発揮出来た!それで良いと思うので、その方法を自分で追求して欲しいなと思います。


GENERAL部門
高校生の参加も非常に目立ったZERO CONTEST 2013 神奈川 GENERAL部門、KIDS部門とはまたひと味違う、様々なオリジナルスタイルが披露されることとなった。ハイレベルな戦いが予想された中、一発目に登場したONE LOCKERSが衣装とダンスをバッチリ揃えいきなりのレベルの高さを披露する。
ちゃんりか+Marimoは若年層ながらも体を大きく使いそのスキルとテクニックの高さを見せつけた。ZERO CONTESTの常連と言っても過言ではないK.E.N-DIGITは指先を使って踊るDIGITスタイルで独特のセンスを見せつけた。
後半には全員が昭和30年代生まれの昭和30’Sが年齢を思わせない華麗なHOUSEを魅せる。続くゴーとちびゆりは独自の音のはずし方、テクニックの高さとキレのあるLOCK DANCEで一際会場を盛り上げた。終盤戦witch★wanna beが高校生ながらも女性の魅力見せつけ妖艶なダンスとキレを武器に見せつけると、Ch!qu!tAがスキルの高さと持ち前のオリジナルスタイル、二人の息ぴったりのダンスを披露した。全14チームと少ないながらも非常に濃い内容となったZERO CONTEST 2013 神奈川GENERAL部門の最初の優勝は高度なテクニックと独特の音の抜き方でジャッジの心をしっかりと掴んだゴーとちびゆりに輝く結果となった。

特別賞 MOTHER FUNKER

GENERAL部門 総評
shu_hei ( TOKYO FOOTWORKZ )
みなさん勝ちに来ていて、それぞれの思いがあると思います。今日このコンテストに出た経験を前向きなパワーに変えて踊りを続けて欲しいなと思います。音の事についてですが、好きな曲とコンテストでイケるんじゃないかって曲は違うと思います。例えばハウスだと自分は足の速いチームで踊っているんですが、あの電子音が好きかと言われればそうでもなくて、意外とハートフルな甘いハウスミュージックが好きだったりします。ダンスの動きから受ける印象と、流れている音がマッチせず、まるで差し替え映像の様になっているチームがあったので気をつけて下さい。
熱い気持ちをもって、勝ちたい、名前を売りたいとかそんな想いでコンテストに出ていると思います。熱くなったら一歩下がって客観視する事も大事だと思います。人から「こういうチーム」と言われやすいチームになった方が良いのかなと、思います。やけに上手いとか揃っているなどと勝てるチームには特徴があると思います。どう見られたいか、どう書かれたいかという意識が必要だと思います。ダンス以外の場面でチームメンバーと遊んで交流する事で自然なものが生まれると思います。

MIKEY ( バニラグロテスク )
個人的に心にぐっと来るダンサーがいっぱいいて、コンテストって何なんだろうと改めて考えさせられました。本当に色んなジャンルがあって色んなダンサーさんがいて。点数がつくわけではなく、正解は無いと思います。評価する事は凄く難しく、私はジャッジする事が正直大っ嫌いです。でもこれだけは確実だなと思った事は努力は絶対に裏切らないということ。体の質、衣装の質、心の質、そういう質の高いものから努力を感じます。それを感じると無差別に感動します。その人の生き様を見ている様で感動してしまいます。ステージはSとMだと思います。見ている人はM。Mはわがままで色々求めます。それに対して、踊り手はS。ここではサービスのS。Mが求めることに対してどう心地よいいサービスができるか、それが踊り手Sに問われます。Mの気持ちが分からないとSにはなれません。そういうことです。私も勉強になりました、もっと頑張ります。ありがとうございました。

SORI ( SHUFFLE!! / ALL GOOD FUNK / BRO of MADE IN FUNK )
チャレンジする事は大事だなと思いました。ここに上がって来た人は色んなところでチャレンジしてきていると思います。それが僕に伝わって来ています。今回上がった人達は、自分達の提示が強く本当にレベルが高いなと感じました。3分の良き流れをダンスで作りましょう!お決まりの流れもありますが、そうじゃない所にチャレンジしてるチームもいました!FUNKをグルーヴと捉えていて僕は音に見えました。注意点を挙げるなら、全体的に移動の構成が多かったと思います。いっぱい曲を使っているチームがいました。曲のダイジェストを聞いている様に思いました。曲作りは大事なので流れやチョイスを見直すべきだなという感想です。今日のジャッジは今日のジャッジなので、自分達を信じて曲げなくていいと思います。曲げないことを続けて下さい。

黄帝心仙人 (タイムマシーン)
MIKEYがMの話をしていたので、僕はドMの話をします。ミュージックです。
音楽の業界ではアーティストは比較するものではありません。ファンの数も関係ありません。自分のやっている事を追求すれば良いのです。単純にそれがここに立ったときに伝わればオッケーです。今日1番感じた事は、ギャップと違和感の違いです。ハズすのと違和感がマッチしているチームが、はずしかたがうまいと良い評価になっています。ミュージックの話でいうと、今言ったような事を追求している人が長年残っていると思います。1回で結果を出す事は難しいと思います。今日出た人達も今日出て自分達がやりたい事のほんの一部が伝わるくらいです。毎回出る事によって奥行きを伝える事ができます。出続ける事が大切です。私たちはこうだよということを、毎回見ている人に教育して下さい。それを続けるとステージに立った時にその人の蓄積された事が、バッとでて、優勝したりするものです。そういう意味で突き抜けて欲しいなと思います。


ZERO CONTEST2013 KANAGAWA
開催日:2013年4月29日(MON)
時間:オープン 11:00- / KIDSスタート 12:00- / GENERALスタート 17:00-
会場:新百合21ホール
観覧:¥2,000 ※前売り券はありません。全て座り自由席となります。

KIDS部門
エントリー費:¥2,000/1人
参加資格:チーム全員が中学生以下であること。ソロを含む。
優勝賞金:¥10,000+DANCE@PIECE出場権

GENERAL部門
エントリー費:¥2,500/1人
参加資格:高校生以上が含まれること。ソロ含む。
優勝賞金:¥30,000+DANCE@PIECE出場権

MC
MC USK

GUEST DANCER
ファンファーレ

JUDGE
黄帝心仙人 ( タイムマシーン )
SORI ( SHUFFLE!! / ALL GOOD FUNK / BRO of MADE IN FUNK )
shu_hei ( TOKYO FOOTWORKZ )
MIKEY ( バニラグロテスク )

[mapbox]