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「ハウスのゴッドファーザー」DJフランキー・ナックルズ亡くなる

「ハウスのゴッドファーザー」と呼ばれ、ハウス・ミュージックを語る上で不可欠な存在である伝説的なDJ、フランキー・ナックルズ(Frankie Knuckles)が3月31日に亡くなったことが明らかになった。59歳だった。

1955年1月18日、ニューヨークはブロンクスに生まれたフランキー・ナックルズは、ニューヨークでDJを始め、1977年、移り住んだシカゴのクラブ・ハウス[Warehouse]のレジデントDJなどとして活躍し、ハウス・ミュージックの始祖として大きな影響を与えた偉大な存在。ジェイミー・プリンシプル(Jamie Principle)との“Your Love”やサトシ・トミイエ(Satoshi Tomiie)との“Tears”、自身最大のヒットとなった“The Whistle Song”など数々のクラブ・クラシックを生んだ。2004年には彼の功績を讃え、[Warehouse]近くの通りが「Frankie Knuckles Way」という名前に改称されたほか、翌2005年には「ダンス・ミュージックの殿堂」(Dance Music Hall of Fame)入りも果たしている。

この伝説的なDJが、3月31日に帰らぬ人となった。フランキー・ナックルズのビジネス・パートナーが事実だと認めている。フランキー・ナックルズは2000年代半ばから2型糖尿病を発症し、闘病生活を送っていたが、この糖尿病に関連する合併症を起こし、「午後、自宅で突然亡くなった」のだという。デイヴィッド・モラレス(David Morales)はTwitterで、「…………」とツイートした後に、「親友のフランキー・ナックルズが今日亡くなったと書かなければいけないなんて、打ちひしがれている。いまはこれ以上書くことができない。申し訳ない」と言葉少なにショックが大きいことを伝えるなど、この突然の訃報には世界中のDJ、ミュージシャンたちが悲しみの声を綴っている。クエストラブ(Questlove)はまた、「フランキー・ナックルズはあまりにちゃんと評価されてこなかった。彼は、DJたちがなりたいと思うDJだった。ダンス(・ミュージック)の真のパイオニアだったんだ」とコメントしている。

元記事 : bmr 配信日時 : 2014-04-01 23:16