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リック・ロス、LMFAOの大ヒット「パーティー・ロック・アンセム」を著作権侵害で訴える

ニュー・アルバム『Mastermind』のリリースが待たれる人気ラッパーのリック・ロス(Rick Ross)が、現在デュオとしては活動休止中のLMFAOを著作権侵害で訴えていることが明らかになった。

LMFAOは、2011年に発表したシングル“Party Rock Anthem”がここ日本を含め世界で大ヒットを記録、人気アーティストの仲間入りを果たしたエレクトロ系デュオ。2012年9月には活動を一時休止し、それぞれソロに移行することを発表、個々に活動している。だが、その彼らの代表曲といえる“Party Rock Anthem”について、人気ラッパーのリック・ロスが著作権侵害を訴えているという。Hollywood Reporter紙が独自に入手した訴状によると、“Party Rock Anthem”の曲中に登場する印象的なフレーズ「Everyday I’m shufflin’」という歌詞が“盗用”なのだという。リック・ロス側の言い分によれば、これは彼が2006年に発表したデビュー・アルバム『Port Of Miami』からのリード・シングル“Hustlin’”の「サビ」として繰り返される「Everyday I’m hustlin’」のフレーズを明らかに参照しており、無断で使用されているとのこと。さらにLMFAOの「Everyday I’m shufflin’」の歌い方が「リック・ロスのように聞こえるやりかた」で歌われており、「“Hustlin’”の成功と栄誉を利用しようとしているのは明白」と断じている。

また、「“Party Rock Anthem”は750万枚を売った大ヒットというだけでなく、さまざまな映画、TV番組、ゲーム、広告などに許諾使用されています。あのフレーズは、“Party Rock Anthem”のヒットにおいて非常に重要な言葉であり、そのためLMFAOは非常に成功したアパレル・ブランドであるParty Rock Clothingにおいても、Tシャツなどにそのフレーズを使っています」と説明、被害は甚大だとしており、リック・ロス側は使用の差し止めと最大額の損害賠償を請求しているとのこと。いまのところこの件についてLMFAO側からのコメントはない。

一方でリック・ロスは、1980年代にロサンジェルスを中心に「ドラッグの帝国」を築き上げたドラッグディーラーとして知られる麻薬王“フリーウェイ”リック・ロス(“Freeway” Rick Ross)から、「リック・ロス」のMC名の使用の差し止めと、損害賠償の請求を求める訴訟を起こされていたが、先日、リック・ロス側の勝訴となり、これからもこの名前を名乗りつづけても問題ないと認定された。この訴訟は2010年から始まっており、同年に一度棄却され、2012年にもリック・ロス側が勝訴となっていたが、今回は米国憲法修正第1条:宗教・言論の自由の観点からリック・ロスに芸名使用が問題ないと改めて認められたもの。

元記事 : bmr 配信日時 : 2014-01-03 17:55