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平均年齢61歳のダンスチーム「B−4」福岡のダンスバトルにゲスト出場

宮崎市で活動する、平均年齢61歳のヒップホップダンスチーム「B−4」が、6日に福岡市である「ダンスバトル2013決勝」に、ゲスト出場する。メンバーは4人。経歴もダンス歴もばらばらだが、息もぴったりの激しいダンスで、若者中心の大会に乗り込む。【百武信幸】

 メンバーは最年長のリーダー、元会社員の藤田悦子さん(65)と、高校の保健体育教諭の佐藤典子さん(60)、かばん店勤務の木村悦子さん(60)、スーパーのパート従業員、合林吉子さん(59)。「B−4」のチーム名の由来は「『ばばあ4人』から」と笑う。

 結成は2010年。藤田さんは日本舞踊とジャズダンス、佐藤さんは社交ダンス、木村さんは新体操の経験があり、合林さんは運動が苦手で藤田さんの姿を見てあこがれ、ダンスを始めた。それぞれ別のダンススタジオに通っていたが、各地のイベントで顔なじみとなり、県内でコンテストが開催されるのを知って声を掛け合ったという。このコンテストでは特別賞を受賞。その後もコンテストのたびに受賞を重ね、県内のダンス界では一躍有名に。圧倒的な存在感を買われ、かばんのCMにも出演した。

 昨年のダンスバトル宮崎大会では特別賞を受賞し決勝に進出、特別賞の「うるうる賞」を受賞した。今年は9月の熊本大会に出て予選落ちしたものの主催者から声がかかり、6〜41歳の男女80チームが出場する決勝にゲストとして招かれた。

 4人は3日夜、宮崎市内のホールに集合。振り付けを依頼したインストラクターの浜砂心さん(20)の指導のもと、最終練習に汗を流した。ダンスは約3分だが激しい動きの連続で、通しで踊るとみな息切れする運動量だ。それでも疲れを見せず、タイミングなどを念入りに確認した。

 そんなメンバーを、浜砂さんは「努力家で、ダンスにとって一番大切な熱い気持ちを持っている。若いダンサーたちは尊敬しています」と話す。我が子のキッズダンスを見に来たお母さんが会場で4人に触発され、ダンスを始めたこともあったという。

 佐藤さんは「体に『動け』と言っても動かんし、歯がゆいね」と苦笑。藤田さんは「そのうち家族の介護など問題も出てくるし、自分の膝や腰がいつどうなるかわからない。今、踊れる楽しさをかみしめたい」と6日を心待ちにしている。

元記事 : 毎日jp 配信日時 : 2013-10-05