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ドレーのBeatsをアップルが30億ドルで買収したことが正式に発表

カリスマ・プロデューサー、ドクター・ドレー(Dr. Dre)の大ヒット・ヘッドフォン/オーディオ・ブランド「Beats by Dre」を中心とする会社Beats Electronicsなどを噂どおりApple社が買収したことが正式に発表された。買収額は総額30億ドル(およそ3050億円)にものぼる。

今月上旬から、AppleがBeats Electronicsを買収するとの噂が出ていたが、ついに公式に発表された。総額30億ドルのうち、26億ドルをキャッシュで、4億ドルをAppleの株式で支払う形になるという。ヒップホップ・プロデューサーのドクター・ドレーとInterscope Records会長のジミー・アイオヴィン(Jimmy Iovine)が共同で立ち上げたBeatsは、ドクター・ドレーの冠をつけたヘッドフォン/オーディオ・ブランド「Beats by Dre」が人気のほか、今年1月にはアメリカ国内で新しい音楽ストリーミング・サービス「Beats Music」をスタートさせており、今回の買収ではBeats ElectronicsだけでなくBeats MusicもApple傘下に入ることになる。また、これも噂どおり、ドクター・ドレーとジミー・アイオヴィンはAppleの経営陣に加わることになる。現時点で役職は不明。

AppleのCEOティム・クックは、「音楽は我々の生活において大変重要な部分を占めており、同様にAppleにおいても特別な位置を占めています。だからこそ、我々は音楽に対して投資し続けてきたわけです。そして今回、このとんでもないチームを組むことで、我々は世界でもっともイノベーティブな音楽プロダクトとサービスを生み続けることができます」と語っている。Appleのプレスリリースでは、一般によく知られているヘッドフォンなどの事業よりも前に、Beats Musicにおける音楽ストリーミング・サービスに言及していることから、今回の買収では特に音楽ストリーミング・サービスの分野におけるシナジー効果を狙っているものと考えられている。なお買収は第4四半期に完了する予定とのこと。

元記事 : bmr 配信日時 : 2014-05-29 07:04