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クリス・ブラウンにさらに4ヵ月以上の禁錮刑

2009に当時の恋人リアーナ(Rihanna)に起こしたDV事件や、昨年ワシントンD.C.で起こした一般男性への暴行事件に関連してリハビリ施設入りを命じられるも、内規違反によってリハビリ施設を追い出されたために収監されたR&Bスターのクリス・ブラウン(Chris Brown)だが、さらに131日を刑務所で過ごすよう命じられた。

クリス・ブラウンは、怒りや暴力的な衝動などのコントロールを学ぶためにリハビリ施設入りを命じられていたものの、何らかの規定を違反して施設を追い出されたため、「命じられた期間をリハビリ施設で過ごすこと」という命令を破ったとして逮捕され、その後クリス・ブラウンが「トラブルから離れて過ごすことができない」状態だと裁判官が判断したためにそのまま勾留状態が続いた。当初はリアーナの事件における保護監察処分について遵守事項を違反しているかどうかの審問が行われる4月23日までの処分でその後解放される予定だったが、審問が延期され、勾留の解除請求も却下されていた。

5月5日に25歳の誕生日を迎えたクリス・ブラウンだが、自由になる日はさらに遠ざかったようだ。米時間で5月9日、彼は保護観察違反を犯したことを認め、131日の禁錮刑が命じられた。裁判官は1年間の刑期を命じたが、クリスがこれまでにリハビリ施設に入った期間や収監された期間などがおよそ8ヵ月ほどに値するとして、それを差し引き、131日になったという。だが早期釈放の可能性も高く、ゴシップサイトのTMZによれば、数日中に解放される可能性もあるとか。またTMZでは、最大で4年の刑期もあり得えたものの、クリスの暴力的な傾向が、そう状態とうつ状態を繰り返す双極性障害の II 型にかかっていることによるものという精神分析も考慮されたという。そのためか、週に二度セラピーを受けることや、週に三度、ランダムに薬物テストを受けることも課せられたと報じられている。

ただし早期釈放が実現しても、裁判官からは以前に課せられた1000時間の社会奉仕活動の完遂などを求められており、今年2月初旬の時点でもまだ800時間ほど残っている。また来年1月23日まで保護観察期間が残っているほか、DCでの暴行事件における暴行罪についての審問もまだ残っており、こちらは6月25日に開かれる予定。この暴行事件で共に逮捕されたボディガードはすでに有罪判決を受けている。

なおクリス・ブラウンの待たれるニュー・アルバム『X』はこうした問題もあって発売延期を続けており、2月に発表していた5月5日の誕生日の発売もキャンセルとなり、現時点で発売時期は不明。ちなみに最新シングル“Loyal”は5月3日付けの全米チャートで最高9位まで上昇するヒットを記録しており、ミュージック・ビデオにカメオ出演していたレーベルの先輩、アッシャー(Usher)は、自身が9月に発売を予定しているニュー・アルバムのためにクリス・ブラウンと一緒に曲を作ったことを明かしている。

元記事 : bmr 配信日時 : 2014-05-12 21:44