NEWS

まもなく出所のローリン・ヒルが新曲をリリース

脱税問題で禁錮3ヵ月などの実刑判決を受け、服役中のカリスマ女性シンガー/ラッパーのローリン・ヒル(Lauryn Hill)が、新曲“Consumerism”をリリースした。

脱税問題で実刑判決を受け、7月から服役しているローリン・ヒルが、まもなくの釈放を前に新曲“Consumerism”をデジタル・リリースした。「彼女はこの曲を、服役中に発表したいと考えていました。彼女がいた場所、彼女が立ち向かっている困難を乗り越えようとしていた場所から生まれた曲です」との説明がリリースと共に発表されている。同時にローリン自身のコメントも紹介されており、「消費者保護運動」などを意味するタイトルのこの曲について、「“Consumerism”は元々、服役前に完成させたようとしていた曲。口頭で、時にはEメールでやりとりをして、ベストを尽くしたわ。代わりの“耳”になってくれたクルーのみんなのおかげ」「根本にある社会政治学的な、文化的なパラダイムを議論する必要があると思ったの」「私はこういうメッセージは聞き手を見つけると思うし、そうした人たちがこういうメッセージを見つけだすのかもしれない。“水は低きに流れる”、自然にそうなるってことね」などと説明している。ローリン・ヒルはSony Worldwide Entertainment内に新レーベルを立ち上げることを5月に発表しており、判決直前には“Neurotic Society (Compulsory Mix)”と題された新曲も急遽リリースされた。今回も“Neurotic Society (Compulsory Mix)”と同様、近年ローリンが名乗っているミズ・ローリン・ヒル(Ms. Lauryn Hill)名義となっており、Observe Creation Music/Sony ATVからの発売となっている。なお現時点で日本のiTunesなどでは取り扱いはされていない。

ローリン・ヒルは、90年代を代表するヒップホップ・グループのひとつ、フージーズ(The Fugees)としての活動や、映画『天使にラブ・ソングを2』の出演で知られ、ソロ・アーティストとしても1998年にリリースした名作『The Miseducation of Lauryn Hill』が1999年のグラミー賞でアルバム・オブ・ザ・イヤーなど5部門に輝くなど絶大な人気を誇った。しかし、2005年から2007年までの3年間の所有する4つの会社の収益およびレコーディング作品などによる収入約180万ドルの所得を申告しなかったことで脱税の罪に問われ、新たにSony Worldwide Entertainmentと契約し、これをもって滞納していた税金と課徴金などを支払ったとされたものの、2008年から2009年にかけての所得税などの滞納もあって最終的に今年5月、三ヵ月の服役、自宅監禁三ヵ月、さらに6万ドルの罰金という判決が下され、7月から服役している。

元記事 : bmr 配信日時 : 2013-10-04 14:56