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Red Bull BC One World Final

Red Bull BC One World Final

Roxrite 初優勝!日本人B-Boy、Taisuke は惜しくもベスト8

Taisuke of Japan after his first battle during the Red Bull BC One breakdancing world finals at the Circus Nikulin in Moscow, Russian Federation on November 26, 2011今回で8 年目を迎える1 対1 のブレイクダンス・バトル世界最高峰のコンテスト“Red Bull BC One”。
2011 年の世界大会が11 月26 日(土)にロシア・モスクワで開催され、Roxrite(アメリカ)が見事初優勝を飾った。Red Bull BC One Qualifier Taiwan でアジア各国のB-Boy を退け、アジア代表として出場したTaisuke は、1 回戦は突破したものの、2 回戦でアメリカ出身のMorris に惜しくも敗れてしまう。

11 月のロシアの寒空の下、モスクワの歴史あるサーカス劇場は、満員となる2,000 人もの観客が詰めかけ、たいへんな熱気で溢れかえり、その大観衆が見守る中、2006 年は3 位、2007 年は準優勝と優勝まであと一歩だったRoxrite が、クリーンなムーブ、音楽との調和、フリーズのコンビネーションを駆使した独特なスタイルで、観客だけでなく審査員をも魅了し、3 度目の挑戦にしてはじめてRed Bull BC One のタイトルを獲得。優勝したRoxrite は大会後、「これまでほとんどの主要なタイトルを手に入れてきたが、Red Bull BC One のタイトルだけがまだ無かった。来年30 歳になる前に何としても手にしたかったので、とても嬉しい」とコメント。

今回のRed Bull BC One は、経験が若さに勝った大会であった。決勝でRoxrite と対戦したのは、21歳のパワームーバ—、Lil G(ベネズエラ)。Lil G の高速かつ正確無比なパワームーブが炸裂する度に、観客は喚起し、Lil G は「今回は4 度目の挑戦だが、昨年大会から大きく成長していたので、今年は勝てる確信があった。しかしまだ若いので、再びチャレンジする機会があると思う。」と涙ながらに語り、この大会にかける想いの強さを見せた。
アジアの代表として、4 度目の挑戦を果たしたTaisuke は、1 回戦は突破したものの、2 回戦で体格差のあるMorris と当たり、Morris のダイナミックなムーブ対Taisuke の高速でコンパクトなムーブの対決はMorris に軍配が上がり100%の力を発揮する前に敗れてしまう。Taisuke は大会を振り返り、「正直もっと踊りたい気持ちで一杯です。自分の技、力共に出しきれてないですね。昨年から1 回戦、2 回戦が壁になってしまったのかなと思います。Roxrite は、今年Red Bull BC One All Star Tour で一緒に世界中を周り、長い時間を共有した仲間なので、彼が優勝して嬉しいですね。チームメイトであり、兄弟のような存在です。決勝で会おうと約束していたのですが、自分が果たせず残念でした」とコメント。


<BEST16>
El Nino(アメリカ) ○ vs × Lagaet (ポルトガル)
Roxrite(アメリカ) ○ vs × SoSo (フランス)
Neguin (ブラジル) ○ vs × Flying Buddha (ロシア)
Vero (韓国)○ vs × Niek (オランダ)
Morris (アメリカ)○ vs × Salo (ベネズエラ)
Taisuke (日本)○ vs × 3T (ベトナム)
Yan (ロシア)○ vs × Hong 10 (韓国)
Lig G (ベネズエラ)○ vs × Mounir (フランス)

<BEST8>
El Nino(アメリカ) × vs ○ Roxrite(アメリカ)
Neguin (ブラジル ) ○ vs × Vero (韓国)
Morris (アメリカ)○ vs × Taisuke (日本)
Yan (ロシア) × vs ○ Lig G (ベネズエラ)

<SEMI FINAL>
Roxrite(アメリカ) ○ vs × Neguin (ブラジル)
Morris (アメリカ)× vs ○ Lig G (ベネズエラ)

<FINAL>
Roxrite(アメリカ) ○ vs × Lig G (ベネズエラ)