ダンスと言ったらココ!ギャル界の仕組みから学ぶ。Where is sanctuari of dance.

先日立続けにギャル界の人達とその周辺で活躍している人と打合わせがありました。

その方々は今のダンス界について色々と聞いて来た中で、こういった質問をしてきました!

 
 

『ダンスと言ったらどこなの?』

簡単に答えられなかったですね。

 

今はどこなんだろう?渋谷ではないし、安田でもない。一番多く存在するのが最早スタジオ?になってるし、ダンサーファッションが集まる場所も無いし。。。

ダンスミュージックの発信の場所もココ!ってのがないしね。練習場所も盛んな場所はあるけれど聖地ってまでの広がりがない。(安田、今で言う損保ジャパンビルはそれに近いけど、昔で言う美竹公園的な感じではないかな)
 

 

とあるダンス系の雑誌の編集に、ストリートダンスってココ!ってう場所が無く取材に中々に困ると言うこと。ギャルだったらとりあえず109、アイドルだったらアキバに行けばいいもんね。

会社興して今まで9年間、ダンス界をどう創って行けば今の世の中で市民権を得て、マーケットに出来るだろうってことばかり考えて来た。

幸いなことに教育になると言う全然予想もしてなかったこともあるのだけれど、それよりも重要なのはマーケットの確立です。これがないと教育になってもただダサくなり文化の衰退です。

ギャルっていつの間にか世の中に溶け込んで今や普通になってるし、時代動かしてるし、ファッションにその周辺にビジネスも凄い成長しています。

ギャル男だった人が会社を興したりブランド始めたりイベントしたりと色々動いた人もいるし、ギャル社長なんてのも出て来て世間を騒がせたり。

109も最初は今のようなギャルの聖地ではなかった。でも渋谷には一般人からするととんでもないメークやヘアスタイルで渋谷に集まり、どんどんアピールしてましたね。

あれがいつのまにか定着し、それぞれが立ち位置を築き出した。地下のあるショップから火がつき、気づけばギャルの聖地と化した109。更にセンター街の発展はギャル、ギャル男文化で一気に様変わりしていった。

今でこそバスケ通り的な名前でイメージを変えようとしてるかもしれませんが、ギャルの場所渋谷!というのは世界に発信出来る程までに成長。

その周辺で雑誌などのメディア、アパレルは急成長。流行が次から次に出て来て社会現象に。ルーズソックス、つけまつげ、カラコン、エクステ、ギャルがつけると地方の子も遅れてつける。

eggがいつのまにかバイブルになり、そこから派生してギャル雑誌が沢山出て、カリスマ店員が圧倒的な影響力を持つ様になる。やがてCROOZなどのブログにより読モの存在でギャル誰でも影響力を与えれる時代へ。

 
 
 

大分はしょって説明しましたが、とにかくギャルというブランドが確立したのは間違いなく、そこに紐づいてビジネスが大きく動いている。

ギャルは影響力が相当あります。なのでシーンがここまでに活性化したし、影響力があるからビジネスが成り立ちます。

 
 
 

果たして今圧倒的な影響力を持つダンサーがいるでしょうか?

 
 
 

まだ出て来ていないでしょう。でもこれから続々と出てくるに違いないです。

 
 

日本はダンス先進国。アジアの近隣諸国からすると10年は先に行ってるとも言われますが、今の日本のダンス界の現状はギャル界で言う15年前ほどにあたるのかなと俺は考えています。

ようやくダンス雑誌が複数立ち上がり、番組でもダンスが日々取りあげられるような状況。

全国にダンサー、ダンス経験者が増えて来ており、スーパーキッズの世代が徐々に高校生、大学生となってきています。

また下の子達の成長度も凄まじく、小学生で普通にスマホで海外の情報を手に入れる。日本の曲は聴かず洋楽ダンスミュージックを聞くような状況が普通になって来ています。

音楽レーベルの方々は実際は感じてないでしょうが、ダンスをやる子達がこれだけ増えて来ています。この子達はJ-POPには全く興味が無く海外の曲を聴きまくっています。

ダンサーの講師、先輩がそう教えるのですからそうなってくるし、J-POPでコンテストに出て来るチームもほぼいません。そして海外のアーティストの真似をし始めているのです。

情報が命のダンサーは、キッズも自らYoutubeで世界を見始めているのです。時代は間もなく変わると思います。

近年情報も早く、時代が変わるスピードも恐ろしく早いです。

そのスピードに対応すべく、我が社も他の会社、ダンスオーガナイザーは感度を研ぎすます必要があります。

 
 
 
 

さて、そんな影響力があるダンサーを輩出することがこのダンスマーケットがどんどん大きくなっていくいは不可欠ですがその地盤を固めるにはまだまだと俺は感じています。

様々な企業が注目をし出し、参入を始めているのが今の現状ですが参入してすぐに反響が大きくなる程までにはまだ至らないと思います。

ダンサー向けにアパレルの軸を変えたブランドもいくつかありますが、ギャル界で言う巨大なブランドのその当時の火のつき方からするとまだまだこれから!という状態で火がついたとまでいかないです。

企業がダンサーズブランドに参入するのはわかりますが、企業の押しつけブランドは早速厳しいでしょう。ダンスカルチャーを理解しないまま流行だと思い参入すると厳しい状況になることもあります。

ダンスにはそれぞれのカラー、ジャンル、音楽がファッションには紐づいていてこれらを上手くミックスし、ダンサーとの接点を作らなければ厳しい。

カラフルな子が多いからカラフルに!という発想ではなく、このサウンド、ジャンルを表現出来る形を提唱しよう!という視点で作りそのカラーにあったダンサーにスポンサードし、一緒に盛り上げて行くと言うことが大事でしょう。

なので、企業サイドにもっとダンサーがくっつかなければダメですね。みんなダンス知らなくて表向きで作ってますから。

  

ギャルの場合、ギャル男がギャルの意見聞いたり、自分で立ち上げさせたりととにかくギャル文化知り尽くしてる人達が、色々な大人を巻き込んだ結果今のギャル市場が出来上がっています。

もっとダンサーも色々なカラーの人達が出て来て絡む、もしくは自分で発信するということをしなければ今のダンス界のレベルを上げれないかなと思っています。

本来ダンサーは昔はこのパワーが半端無かったと先輩達に聞きました。俺らを見ろ!俺らが最強のイケテル!っていうのを全面に出し、それぞれの派閥間でバチバチで。

六本木系、新宿系、その後渋谷系や、全国nそれぞれで盛り上がりカラーがあり、ジャンルの中でもどれが一番カッコいい!というのを全面に出す。

そこにはあきらかに影響力も発生し、何よりも全国になんとかしてあの人達に近づきたい!真似したい!あの服が欲しい!あのチームの曲が何か知りたい!フロアで虜にしたい!など重力が発生しまくっていました。

 
 

俺が上京した1999年はギリギリそれを感じれました。

 

その前長崎にいた頃は何回もダビングされた東京のダンスチームのビデオを長崎に廻って来て見て真似たりしていました。

MO’ PARADISEがオーバーオールを着るとオーバーオール。ROOTSがADIDASのタンクトップになればそれを探し、曲を必死にレコ屋に探しに行く。

そこには明らかに追わせる魅力がありました。

今は一般に広がりを見せてる分、尖ったさきっちょの部分も無くなって来てる気がします。

それは同時に文化としても弱くなって来てる証拠で、ファッション性も弱くなるのは当たり前です。(実際ダンスに限らず今アパレル界はファストファッションの大きな波により苦しんではいますが)

 
 

ギャルが一気に台頭して来た頃、渋谷の街にはとんでもない『やまんばギャル』が台頭したり、ピカチュウのカッコウでうろついてたり、男なのにとんでもない銀髪のロン毛が逆立っていてそれでガングロでw。

とんでもなく尖ってたよねw。

何かレディガガが今凄く尖っていて注目を世界で受けてるけど、その当時のギャルは半端無かったからねw。昔のギャルが今出て来たらきゃり〜ぱみゅぱみゅよりも凄く注目を受けてるかもね。

 
 

ダンサーは本来もっともっと尖った存在だったと思う。もっとぶっ飛んでいた。

またそれぞれの都市、街、地区にカラーがあってその派閥間がいい意味で影響力を生んでいて。

先日ハウスの先輩とお話する機会があってその当時の話も出てたんだけど、そのカラーを今の時代に復活させていったら面白いんじゃないかな?という話でした。

それがそれぞれ大きなムーブメントを興せる様になって来た時、自然発生的に色々なダンス周辺ビジネスも盛り上がるのではないでしょうか?

 
 

ジャンルは全く違えどギャルに学びましたね。

 
 

俺なりにダンスの聖地、どこがいいかな〜?って考えました。

渋谷にはクラブもあるんだけど、やはりギャルが強すぎるのと、クラブ自体風営法で今後どうなるかわからない状況で厳しい。また土地代バカ高いので無理。

秋葉原はもちろんアイドルなので厳しい。

新宿安田はそもそも外の練習場所だけだし周りはオフィス街だから厳しい。。。

などと色々考えてました。

 
 

そこで弊社がある『中野』で俺なりにダンスの聖地を唱っていけば3年後、5年後に定着してたりして!なんていうワクワクプランを立ち上げてみようと思ったのです☆(まあ安直w)

ZEROという練習場所が中野区に認められて鏡をはってくれたりしたのが約10年前。行政初のダンスコンテストを区と一緒に始めたのも中野区でした。

他にもサンプラザもそうだし、中野区で様々な所でダンスやっています。中野坂上でもやってましたね。

 
 

裏原系のブランドが全盛の時、対向?してたのかはわからないけど恵比寿系とか中目黒系が出てアパレルファンが分かれて行った時のことを思い出しました。

デビロックとかスワッガーとかがその当時恵比寿に店を構え、よく行ったものです。

バランスウェアデザインというブランドが好きになったのですが、中目黒の住居の中に店ができそれに続いてどんどん中目黒にお洒落なショップが出来ました。

 
 

俺は元々無い所から創り出すことが大好きで一番興奮します。生きてるって実感できるし、なにより誰かの創ったレールではない自分がレールを創れる喜びがあります。

そんな中で中野で14年、会社をやって9年。この中野をダンスの街の変えれたら面白いんじゃないか?と考えました。

新宿、渋谷、原宿、池袋は超近いし、都心なのにどこか田舎臭いというか落ち着く感じ。

サブカルも流行ってたり、芸人が沢山いたりと賑やかですが、大体のものは揃っていますし、ドンキもありますw(ハイブランドの店だけがないw)

北口の都市開発が進み駅も様変わり中。

来年の4月には北口に早稲田大学、明治大学、帝京平成大学の3つの大学の中野キャンパスが開校。若者の流れが変わります。

どんどん変わって来ています。

 
 
幸いなことに中野区役所さんとは仲良くさせて頂いていまして、中野区としてもうちみたいな会社が珍しいので中野から世界へ!をキーワードに盛り上げれたらという話をしたこともあります。

なので俺が本気で中野をダンスの街、ダンスと言ったら中野がゲキアツ!ってするには下記のような施策を考えてみましたw。

 
 

・なかのZERO、サンプラザ他ダンス練習場所を開放(もちろんきちんとした使用規約、ルールは必要)、使われてない会館、ホール、体育館を開放。

・中野区にダンサーズブランドのアパレルのショップを誘致。(ダンサーファッションの様々を集め、情報発信へ)

・ダンサー向け不動産の立ち上げ(カリスマ不動産)。ダンサーのニーズに合うような物件の紹介。上京してダンスしたい子達に安心した物件を☆

・ダンスの学校立ち上げ!(カリスマ学園高等学校のイメージ)

・アノマリー所有ダンススペースの開放(USTREAMやYoutube、ニコ動の撮影等も出来る環境などを提供)

・中野商店街と提携。ダンサー割引などが活用出来る店舗を開拓!

・中野区内でイベントを行いたい人のサポート。またイベントスペースを将来的に創る。

・ダンスが常に見られる常設のホールを5年以内に設立!

 
 

などなどどんどん勝手にイメージが出て来るんだけど、とにかくまだダンスマーケット注目され始めたばかりだし、ここからがスタートだと思うのでどんどん創って行かなきゃね。

トップで走り続けながら色々と試しながら、失敗もしながらでも駆け足を止めること無く走らないと世間がまたダンスを忘れるので!!!

てな感じで長めのブログでした!